昨日、以前所属していた事務所の同僚から久々に電話があった。
先輩が癌で入院していると…、至る所に転移してて危険な状態だと…。
早速、二人で見舞いに駆けつけた…が、見る影も無い…。

20年前、彼とは一戦を交えた思い出がある。
彼は私の3年先輩で当時は事務所の所長をしていた。
事の発端は同僚と彼の奥さんが揉めたのが原因で
彼は出社拒否をし仕事を放棄、言いたい放題「辞めてやる!」と豪語した。
その驕った態度に「貴方が辞めても誰も困らない!」と大きな啖呵を切った。

そんな古い苦い思い出話でもしようかと同僚と二人車を走らせた。
しかし彼の意識は混濁状態で時折大きく黄色くなった目玉でギョロっと
辺りを見回しては涙を流し、また目を閉じて寝息を立てる。
名前を呼んでも同じ様な反応で識別出来ているのか如何か分からない。
モルヒネが効いている様で痛いとか苦しいという表情ではないが、
色んな夢を見ているのだろうなぁと…、「頑張ぞ!」の顔をしていた。